アルバイト探し難航中
2025年5月21日に発表された仙台市の留学生数(市内の大学・専門学校・日本語学校・高等専門学校・高等学校に在籍)は6,192人と過去最高になっています。この中で日本語学校に私費留学生として在籍する学生の数は2,500人〜2,700人ぐらいではないかと思われます。
仙台の日本語学校に在籍している留学生の多くは発展途上国からやって来ます。経費支弁者(ほとんどが両親)がいるとはいえ、支弁者にできるだけ負担をかけない為に週28時間以内での「資格外活動」としてアルバイトをしている学生がほとんどです。アルバイトをすることはお金のためのみならず、日本語能力の向上、日本のルール/マナー/文化、広くは社会を知るためにも重要な経験だと思います。これまでは日本に来たばかりでコミュニケーション能力がまだ不安な学生は食品製造工場や運送業等で、日本語が上手になって来ると、コンビニやファーストフード店などにアルバイト先を切り替えて働く学生が一般的でした。ところが今年はこれまでお世話になっていたいくつかの工場さんから「特定技能の人材に切り替えた」と募集が全く来なくなってしまったり、留学生向けにアルバイトを紹介している派遣会社さんからは「募集枠に比べて留学生の数が多すぎる」との声を聞いたりと、安定したアルバイトが見つけられない学生が例年に比べて非常に多いです。しかし、人手不足が深刻と言われる昨今、探せば何かあるのではないか?そんな事を考えていた矢先、学生からの聞き取りをしていて他の原因もあることが分かって来ました。
面接に受からなかった際に「前に働いていた同国籍の留学生の悪行/素行の悪さが理由だ」と幾度も告げられたそうです。これは本当に由々しき問題だと思いました。既にこのような状況が広まっていっている中、どうやって信頼回復を図れば良いか分かりません。学校では入学時のオリエンテーションから始まり、授業内でも何度も何度も何度も何度もアルバイトをする上でのマナーや勤怠ルール、辞める時にしなければならない事等指導しますが、守れない何人かの学生のせいで、真面目に働く意欲のある学生の職場が消えていってしまっているのです。
ですが、嘆いていても仕方がありません。我々は学生を鼓舞し指導を続けつつ、アルバイトの募集連絡があった際に、その条件に見合う日本語能力が身に付いているよう、日々の授業に力を入れて取り組むのみです。