認定日本語教育機関申請までの道のり
令和6年度から日本語教育の質の向上を目的とした「認定日本語教育機関」制度が開始されました。この制度により留学の在留資格で外国人を受け入れる法務省告示機関は令和11年3月31日までに文部科学省の認定を受けなければ、学生の受け入れができなくなってしまいます。今後のスケジュール的には春申請ならあと3回、秋申請なら2回のチャンスしかないのですが、現在850前後あると思われる告示校における認定数は19校にとどまっています。学校が動いている状態で膨大な書類作業を進めるのは至難の業だと私も痛感する毎日。認定された19校はどれだけ頑張ったのだろう。せめて1月ぐらい山に籠って書類作業をしたいなどと妄想してしまいます。が、そんなことは言っていられません。
個人的にはちょうど1年前から認定申請作業に入りました。頭の中での構想をしつつ、記入できる書類から作成していく。認定に関する法律や施行規則を読み耽り、日本語教育の参照枠に関する研修会に参加したり、ワークショップで情報交換をしたり。そして、今回のこの大きな転換期を機に、どのような教育理念/教育目標をもってカリキュラムを作るのか。そもそも日本語学校って何なのか。全ての始まりから色々なことを悶々と考え続けて来ました。そうしているうちにあっと言う間に法の施行から1年半が経ってしまって焦っている現状ではあるのですが、落ち着いて考えれば「良い機会だ」と思うのです。留学生が地域と積極的に関わっていくには?本校を卒業した後も自律学習ができるよう礎を作るには?などより良い術を考え、教育理念・教育目標から、コース、カリキュラム、評価の仕方など、とことん全てを一度リセットして見直すにはこのぐらいパンチがある機会としばりが無いと無理でしょう。
ちょうど明日から日本語教育振興協会主催の「認定日本語教育機関申請支援研修」が始まります。本校は3名での参加。2/27日まで5回の研修でギュッと頭を固めて集中し取り組んで行く所存です。一貫性、整合性を軸に理念に基づく全ての項目を法律に照らし合わせる確認作業。日本語教育業界に入って28年最大の山場です。500ページの全てに責任を持ち文科省での面接も受けなければなりません。
そんな折、毎日の登下校時の挨拶に立ちながらふっと我に返るのです。「私が対面してるのは書類ではなく学生だぞ」と。そして学生達の元気な挨拶、笑顔は安らぎとも言えます。
