国際アカデミーランゲージスクール

学び・成長・発信

ようこそ、国際アカデミーへ。

日本の、宮城県の、仙台市の、国際アカデミーで出会えるのは不思議な縁です

それぞれの目的を持って来日を果たす皆さん

卒業時に自信を付けて日本語学校を巣立てるよう逆算していくと

1日-毎時間の授業を組み立て(皆さんは勉強に取り組む)

地域社会と触れ合う機会を作り、その一員であるという意識を持ってもらう(皆さんは経験し理解し、自分なりの行動を見つめていく)

流れる時間はとても貴重だという事が分かります

しかも入学して1年後には卒業後の進路に向けて様々な準備が始まります

人生の中で、2年間 / 1年9ヶ月と言えばあっと言う間の時間かもしれませんが

皆さんの将来にとっては、とても中身の濃い時間です

お互い真剣勝負をしましょう

校 長  阿部 由香

取り組みブログ

留学中の「予定しない妊娠」についての説明会

6/24,25,26,7/1と4日間に渡りこの内容でネパールの学生81名を対象に説明会を行いました。 ネパール女子有志2名に協力してもらい原稿を準備。①本校在籍中の妊娠発覚事例 ②上智大学の研究チームによるネパールと日本の避妊・中絶に関する公的サービスと情報提供のギャップについて ③日本での避妊方法へのアクセス(コンドームはどこに売っているのか) ③妊娠の心配がある時や妊娠が分かった時にどうするか ④女性の体は大切であり中絶はパートナーどちらにとっても大変な体験であること等。。。ネパール語で説明してもらいました。 本校でもこれまで在籍中に何人かの女子学生の妊娠が分かり、その都度対応してきました。望んだ妊娠ならば本当に嬉しくて素晴らしい事ですが、留学期間における妊娠は悲しい結果になる場合が多いです。そしてその場合、来日前の計画変更を余儀なくされるのは女子学生です。常々、いつか全体として正しい日本での知識を共有したいと考えていた折、上智大学総合グローバル学部の田中雅子教授を中心として行われた研究調査結果の論文やニュース ネパールから日本への移住者は避妊サービスの大きなギャップに直面する-移住前後の研修やアウトリーチ活動の重要性を示唆する結果|上智大学 コンドーム一択の日本 避妊は”男性主体” 薬局で買えるピル・緊急避妊薬・腕に入れるインプラント・・・海外では安価で選択肢も豊富 大切なのは”女性が決める”権利 | 福岡のニュース|RKB NEWS|RKB毎日放送 (1ページ) を目にする機会があり、私自身衝撃を受けました。ネパールはWHO承認の全ての避妊法にアクセスでき、しかも無料またはほぼ無料で提供されたり手術や処置を受けることができる。それに比べると日本は性教育も避妊方法や中絶方法の承認も世界標準からかなり遅れている、近代的でない、という事実です。よって、日本へ移住や中長期で滞在が決まった女性は、母国にいた時は女性主体で行えた避妊方法に日本では辿り着けず(そもそも選択肢が少ない+日本語が流暢でない+高額)、予期せぬ妊娠をするケースがあるとのこと。そこで、本校に在籍しているネパール女子学生に聞き取りをしてみると、「日本では中絶が法律で認められないと思っていた」「日本ではどんな避妊方法が可能か分からない」「コンドームはどこに売っているか分かる?」と聞くと「分からない」と。「コンビニにもありますよ」と言うと「え~!!!コンビニ??コンビニのどこに!?」と一様にびっくり。そんなこんなでこれは大変だ!一日でも早く情報を提供しなければ、と取り急ぎ在籍数の一番多いネパール人2年生を対象に今回の説明会を行った次第。 今後は新入生のネパール人、スリランカ、バングラデシュ向けにも行おうと思います。 予定のない妊娠を防ぐのが一番ですが、「万が一妊娠してしまっても、絶対私に(学校に)相談してください」という思いを込めての今回でした。2020年に孤立出産から死体遺棄罪の容疑で逮捕されたベトナム人技能実習生のリンさんのようなケースを起こさぬよう、今後も内容をより良いものにしながらこの説明会を定期的に続けて行こうと思います。説明会を終えての振り返りも実施予定です。

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