2024-12-12
PBL(Project-Based Learning)から学習環境デザインを
2024年7月6日「日本語教育の未来を創る~PBLから学習環境デザインのあり方を探る」というセミナーに参加して来ました。
認定日本語教育機関として「課題遂行型日本語教育」を実践するべく、教育内容に関しては一新を図らねばと悶々とする一方。頭の中を整理したいとの思いからでした。開催地の「鳩ノ巣駅」までは仙台から片道4時間かかりましたがなんのその。ジャカルタから来たという方もいらっしゃいました。
ひなびた温泉旅館の酒処にてハイブリット開催。現地参加者はワンドリンク付きという乙な趣向です。もちろんワンドリンクでは収まりませんでしたが。
提題者のヒラサワエイコさんは2017年から2020年まで「山の日本語学校」という日本語教育機関で初級段階からPBLによる学習デザインを実践された方です。当校の現状とは学習者の国籍や背景、募集段階での日本語レベル等、様々な相違はあるものの、学習者によって産み出される数々の言語コミュニケーションの事例は衝撃でした。また「外国人が来ると治安が悪くなる」と怖がられていた「山の日本語学校」が、相互理解を深めるために努力した内容、信頼感とワクワク感を地域住民の方達に与えてしっかりと地域に溶け込んでいき、閉校の際には「なんとか継続できないか」と惜しまれる存在にまでなった課程も興味深かったです。
参加者の皆さんとも意見交換でき、非常に貴重な経験だったと言えます。頭の中で新しいイメージが出来上がりました。奥多摩の大自然もパワーをくれたのだと。今後カリキュラムの中に落とし込み、教員間でシェアできるよう取り組んでいきたいです。