2024-12-25

「対話」と「振り返り」を通して、学びに変化を起こすには

「日本語教育の参照枠」の報告が出た令和3年以降、日々コース/カリキュラムデザインの改善に悩む毎日。しかし、参照枠を熟読しつつ、自分の授業内で色々な実験をしてきたことで、自身の教え方に変化が起きたことを感じています。JLPTの対策問題を解くような授業であっても、短い会話発表でも、意識的に挑戦してきました。しかし、いまいちピンときていなかったのが「振り返り」。この度、良い研修会を見つけたので申し込んでみました。

集まった20名ほどの参加者は皆、様々な方面で日本語教師としてバリバリ活躍されている方々で、非常に刺激を受けました。講師の加藤先生はあっと言う間に場のムードを作り上げ、アドバイジング研究の全体像、学習者オートノミーを引き出すワードや対話について細やかに楽しく説明してくださいました。一番勉強になったのはワークショップとして、ペアになっての対話から「目標設定ピラミッド」や「視点転換シート」を作ってみたことでした。やる前と後では自分の気持ちにかなり変化があると。たった5分の対話でも、相手に自分の思いを共有してもらい、その自分を振り返ることで新鮮な気持ちが形成されたことを感じました。これは授業において学生への動機付けにはもちろん有効だし、教師にとっても授業計画やクラスマネージメントの悩み、キャリア形成での悩みがあった場合に学内で有効に取り入れていけるものだと思いました。