2024-12-24

仙台市保健所より「外国人理解」の講話依頼を頂き

2024年10月23日、仙台市保健所宮城野区支所の御依頼を受け、感染症対策研修会の一環として「外国人理解を深める」という内容で講話をさせて頂きました。

仙台市在住の外国人約16,000人(2024年4月30日時点)の中で、留学生が占める割合は34%となっています。多文化共生時代に向け、仙台市でも様々な課題が出ているとのこと。本校も開校以来ここまでで結核を発症し入院した学生、入院はしなかったものの6ヶ月の投薬治療となった学生が数名います。このような場合、保健所の担当者の方には長期間に渡り非常にお世話になってきました。特に本校で一番在籍数の多いネパールにおいては人口に占める結核罹患率が日本の20倍で、毎年約16,000人が命を落としているとのレポートもあります。そこでまず今回は第1回目として彼らはどんな所から来て、どんな衛生観念を持ち、仙台でどのような生活を送っているのか。健康状態はどうなのか、何を食べているのか、日本語学校を卒業後の進路はどのようなものなのか、そもそもどうして日本に来ようと思うのか、、、などについてお話させて頂きました。

その後、講話を聞いてのアンケートを頂きました。

資料を作っている時は「こんなこと、皆さん知ってるよなぁ。」と唸りながら内容を考えていたのですが、「知らない事を教えてもらった」と多くの方が書かれており、ある意味自分は外国人対応に慣れすぎていて、一般の方の感覚を忘れていたとはっとしました。

講話会に参加して頂いた方達の業務における外国人との関わり方は

[外国人との保健窓口対応][外国人の行政相談窓口対応][外国人結核患者の対応(コロナ渦は外国人コロナ感染者の対応もして大変だった経験を持つ)][母子保健係で外国人妊産婦の対応][母子保健係で外国人子育て家庭への対応][健康診断で外国人に保健指導の対応][地域住民の方より外国人住民の方についての相談を受ける][地域住民の方より、今後外国人とどのように共生していったらいいかと相談を受ける] 等のようになっており、現場の大変さは想像に難くありません。

「今後、更に知りたいと思うこと」についてもアンケートでお聞きできたのですが、

等、今後は私自身学生から話を聞いたり、現地に赴いた際に見聞を広めたりしながらお伝えしていく内容だなと思います。今後もじっくり取り組んでいきたいです。